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陸上無線講座担当講師 遠藤衛先生

資格

  • 理学博士
  • 第一級陸上無線技術士
  • 第一級総合無線通信士
  • 第一級アマチュア無線技士

経歴

  • 1972年 理学博士取得
  • 1970年~1974年 米国コロンビア大学留学
  • 1974年 サントリー株式会社に研究員として入社
  • 1989年 海洋バイオテクノロジー研究所に移籍
  • 1992年~2005年 東海大学講師
  • 2008年~ パラオ共和国大使館上級アドバイザー

講師から皆さんへ

資格試験の最新動向
無線工学の基礎においては、たとえば、問題文中に「デシベル」で与えられているものを「真数」に直さなければ、正解に到達できないようなひと手間かけるタイプの問題が多くみられます。基礎となる対数の取り扱いと、デシベルへの応用には習熟する必要があります。
無線工学Aにおいては、FM変調をベッセル関数を用いて解析する問題が、第一級陸上無線技術士に独特の問題として位置付けられていて、出題頻度が高くなっています。また、デジタル変復調の問題も頻出問題となっています。
無線工学Bにおいては、完全な理解のためには、三角関数、微積分の基礎知識が必要ではありますが、必要とする公式は限られています。また、長文問題が出題されていますが、かなりのヒントが、問題文中に与えられていますので、順序だてて解答する訓練が必要と思われます。
電波法規では、「無線局の免許」における無線局の登録、「無線設備」における人工衛星局等の条件等で詳細を問う問題が出題されています。また、「無線従事者」においては、主任無線従事者の問題が、必ず出題されています。
学習のポイント
無線工学の基礎では、「デシベル」と「真数」の相互の変換およびその基礎となる対数は、完全に理解しておくことが必要です。
無線工学Aでは、ベッセル関数など高度な数学的な基礎が必要なように見えますが、問題はほぼ類題の繰り返し出題ですので、過去問を多く解くことで対応可能です。また、変復調の問題などで、三角関数の基礎知識が必要でありますが、用いる公式は限られていて、それも、問題文中に与えられていることが多いので、恐れるほどではありません。
無線工学Bでは、三角関数、微積分の基礎知識が必要な問題で、かつ長文のものが出題されますが、必ずしも、数学的基礎から積み上げるのではなく、結論をある程度丸覚えしておくことで対応が可能です。
電波法規では、「無線局の免許」における無線局の登録、「無線設備」における人工衛星局等の条件等で詳細を問う問題が出題されています。しかしながら、設問で、ブランクとなる字句は、ほぼ決まっていますのでこれを暗記することで解答ができます。また、「無線従事者」では、主任無線従事者の問題が、必ず出題されています。
講師よりひとこと
「無線工学の基礎」、「無線工学A」、「無線工学B」は、一見すると非常にレベルが高く、かつ難解なように見えますが、広い意味で、類題の繰り返しで、本当の新出問題はまれです。本コースで解法のパターンを身につけたうえで、過去問を多く解くことで、実力は必ずアップします。ときには数学的な取り扱いで立ち往生する場合もあると思いますが、そのような場合は、ある部分をブラックボックスとして暗記して、先に進めていきます。このようにすることで、ブラックボックスも後で理解できるようになる場合も多いと思います。「電波法規」の科目では、問題が長文になっていることが特徴ですが、それほど難解なものではありません。ほとんどの問題が4択であって、「これは違う」というものを除外して、正解に到達する確率はかなり高いといえます。「無線工学の基礎」、「無線工学A」、「無線工学B」、「電波法規」の4科目ともに、科目合格の制度がありますので、一度に合格しなくても、いずれは合格できます。自信を持って、栄冠を目指してください。

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